大胸筋内側がつかない…
大胸筋の内側なんて存在しない!
よく筋トレ初心者の方に「大胸筋の外側はついてるんですけど、内側があんまりついていません。内側によく効く種目ってありますか?」ってよく聞かれます。
僕もトレーニング始めたての頃外側だけどんどんでかくなっているのに内側は全くつかなくて困っていました。自分よりもトレーニング歴の長い友達に聞くと「収縮させると大胸筋の内側に効くよ」と言われて収縮種目をたくさんやっていましたが今思えば遠回りでした。
結論から言うと「内側によく効く種目なんてありません」どうしてそうなのかについて今回はお話しします。
大胸筋の内側は解剖学的に存在しない
![大胸筋解剖図](https://workoutryou.com/wp-content/uploads/2019/06/無題-300x150.png)
大胸筋解剖図
大胸筋には内側という分け方はない
大胸筋には上部,中部,下部という3つに分かれています。海外のこのサイトにもある通り、筋電図の出力でも”大胸筋の内側”という項目はありません。つまり、大胸筋の内側というのは存在しないんです。
大胸筋の内側はもともと密度が薄い
大胸筋の内側というのはもともと筋繊維の密度が低い部分になります。筋繊維の密度が低いと筋肉は発達しづらいですので大胸筋の内側に筋肉がつかないというのは”当たり前”のことなんです。
ダンベルを使ってもケーブルを使っても大胸筋の内側はつかない
ケーブル,ダンベルで収縮させると大胸筋の内側に刺激が入る。と耳にしたことがあると思いますが科学的にも全く根拠がありません。大胸筋の内側という場所がそもそも存在しない時点で”大胸筋の内側”というコトバ自体が科学的にも全く根拠がないですよね。
大胸筋の内側のつけ方
大胸筋をデカくするしかない!
大胸筋の内側を大きくしたいのなら大胸筋自体を大きくするしかありません。これ以外方法はありません。大胸筋トレーニングには収縮以外にもプレスやストレッチが必要なので「大胸筋の内側!!」と思って収縮トレーニングばかりするのは遠回りです。
大胸筋の効果的なトレーニング方法はこちら
大胸筋の内側の遺伝子レベルの付きやすさ
大胸筋の内側は肩幅が狭い人のほうがつきやすくなっています。肩幅が広いとその分大胸筋が薄く広がっている状態になっています。肩幅が狭いと大胸筋の密度が高いので内側は付きやすくなります。
大胸筋内側についてのまとめ
- 大胸筋の内側は解剖学的に存在しない
- 大胸筋の内側は筋繊維が細いのでもともとつきづらい
- ダンベル,ケーブルを使って収縮メインでやるのはむしろ遠回り
- 大胸筋の内側のつけ方
- 普通に大胸筋自体をデカくするしかない
- 肩幅が狭い人のほうが大胸筋の内側は付きやすい
コメント
[…] 「大胸筋の内側がなかなか大きくなりません」ってよく相談されますが先ほど紹介したように大胸筋には上部などの分類はありますが内側という分け方は存在しません(詳しくはこちら)。 […]