【科学的テストステロンの真実】筋肥大とホルモンは無関係!?
テストステロンが高い人は筋肉をつけやすい。これ間違いです。
筋トレしてる人の多くがテストステロンレベルを気にします。一般的な常識ではテストステロンは筋肉の成長を促すホルモンであり、これを高めることは筋肉の成長につながる。
テストステロンブースターと呼ばれるサプリメントもあります。
ただみなさん、こういうことをしたらテストステロンが上がるという科学的研究は見たことがある人もいると思いますがテストステロンがどう機能するかについての研究は見たことがありますか?
今回はテストステロンの真実を紹介します。
テストステロンは筋肉の成長に役に立たない
テストステロンの筋肥大効果はあまり大きくない
多くの人が信じているにもかかわらずテストステロンのレベルは基本的には筋肉の成長に影響を与えません。
代表的な研究として2012年の研究では18~30歳までの56人の被験者を対象としました。彼らは毎週5日、合計12週間トレーニングを行い、ホルモン反応を調査されました。12週間後、対象者は筋肉量の増加を確認しましたがテストステロンおよび成長ホルモンとの間に関係を発見しませんでした。
つまりテストステロンレベルと獲得した筋肉量、増加した筋力に関連性は無かったということです。
さらに2003年の研究では健康的な男性にテストステロンを投与しました。その結果、高いテストステロンレベルはより大きな筋肉の増加をもたらしました。これを見るとテストステロンが高い人ほど筋肥大するってことじゃんと思う人もいるでしょう。
しかし、このテストステロンレベルと筋肥大の関係を示したのは生理学的な範囲外でのみでした。
つまり、簡単に言うとステロイドユーザーみたいにドラッグでテストステロンレベルの限界を吹き飛ばして上げまくってる人はテストステロンレベルが高い=筋肥大と考えられます。
ただし、ナチュラルの人、薬物摂取をしていない人はテストステロンを上げに行ったところでほとんど無駄な努力に終わる可能性があります。
ナチュラルはテストステロンにこだわっても意味が無い
ただしこの研究は被験者が運動していないことが問題です。なので筋トレすればテストステロンの上昇が起こるから筋肥大するかもと思う人もいるでしょう。
しかし、最初の研究ではテストステロンと筋肥大の関係についての調査と同時に筋トレや高たんぱくの食をしてもテストステロンや成長ホルモンなどの同化ホルモンの運動性スパイク、スパイクっていうのは上昇です。運動などテストステロンレベルを上げることをしても同化ホルモンの上昇は2番目の研究で示された生理学的な範囲内でした。
運動学者のダニエルウエスト氏はこのようにコメントしてます。
「ウエイトリフターに人気のある考え方は、運動が原因によるホルモンレベルの上昇が筋肉の構築に重要な役割を果たすというものです。しかし、実際はそうではありません。」
ナチュラルの人がテストステロンレベルを上げに行く場合、無駄な努力、無駄な投資に終わる可能性が非常に高いでしょう。
テストステロンブースターは効果アリ?
テストステロンブースターはテストステロンを上げない
テストステロンブースターは名前とは違い、テストステロンをブーストさせません。テストステロンブースターの原材料は科学的な根拠が非常に乏しいものが多いです。
例えば、トリビュラスという植物はテストステロンブースターの原材料のひとつになることがありますが、科学的にはこれがテストステロンレベルを上げるということ裏付ける証拠はありません。
性欲の上昇=テストステロン上昇と勘違いされやすい
テストステロンブースターがテストステロンレベルを上げると勘違いされるのはプラセボ効果もありますがトリビュラスなどの植物の効果に性欲の上昇効果があります。
テストステロンレベルの利点によく性欲に関する効果が記述されているのでテストステロンブースター飲んで性欲が向上し、それがテストステロンレベルが上がっていると誤解します。
しかし、この性欲に対する効果はテストステロンが増加していることを示すモノではありません。
まぁでも先ほど話した通りテストステロンが挙げられたとしてもドラッグレベルまで上がらないと効果はありませんので上がったところで見たいナノはありますが
コルチゾールも常識とは真逆の効果
コルチゾールは筋肉を分解させる。これ間違い
話しを少し前に戻しましょう。
1つ目の研究ではテストステロンは無関係、筋トレしてもテストステロンの上昇は生理学的な範囲であるのと同時にあるホルモンについては筋肥大との関連が見られました。それはコルチゾールです。よく筋肥大効果を薄める、筋肉を分解するとかコルチゾールについてよく知らない人に言われていますが、この研究ではそれとは真逆のコルチゾールレベルが高い人ほど筋肉の追加が大きいことが示されました。
よく言われている常識と科学的な研究結果は異なる
この関係は強いものとは言えないレベルでしたが一般的に考えられていることは真逆の効果です。そのためテストステロン、コルチゾールはじめ、ホルモンについては一般的に考えられていることと科学的な研究の結果には相違があります。
異化ホルモン(コルチゾール),同化ホルモン(テストステロン),
ホルモンは気にしなくていい
僕、Parker Fitnessの意見としては筋肉をつけるために同化ホルモンや異化ホルモンなどホルモンについてはこだわらなくていいと思います。少なくともたんぱく質摂取量や筋トレの頻度などと比べてホルモンは重要ではないことは間違いないでしょう。
筋トレ時間90分を超えるとコルチゾールが上昇して筋肉がつきづらくなるっていうのは迷信です。90分超えたからコルチゾールが上がるわけでもないですしコルチゾールが上がったからイコール筋肉がつきづらくというのも違います。
なのでテストステロンやコルチゾール、ホルモンについてはほとんど気にしなくていいと思います。
テストステロンがめちゃくちゃ低い人は例外
ただし、マイクマシューズさんも話している通り、テストステロンレベルがめちゃくちゃ低い人、普通に生活している人よりも低く、生理学的な範囲の下限に近い値である場合は例外です。
こういう人はテストステロンレベルによる筋肥大のデメリットは出るかもしれません。ただ、それよりもテストステロンが低下する原因のひとつである睡眠不足などが一番の原因であり、テストステロンレベルが低いことそのものが原因ではないとも考えられますが…
とりあえず普通に健康的で筋トレをしている人はホルモンはあまり気にする必要がありません。
一般的に考えられていることと科学的な研究は矛盾が多く、ハッキリしません。
テストステロン,コルチゾールは無駄な努力
コルチゾールにビビって筋トレに制限時間を作ったりテストステロンを高めるためにテストステロンブースターを買う必要もありません。同化ホルモンを高めたり異化ホルモンを抑えるための努力はあまり重要ではない可能性が非常に高いです。
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