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【最新の研究】大胸筋上部を鍛えるインクラインプレスの角度

【最新の研究】大胸筋上部を鍛えるインクラインプレスの角度


インクラインプレスは大胸筋上部を活性化させます。この記事では大胸筋上部を鍛えるインクラインプレスのベンチ台の角度について科学的文献を基に解説します。

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大胸筋上部を鍛える種目が必要

水平プレスのみでは大胸筋上部の発達が遅れる可能性

水平プレスのみでは大胸筋上部の発達が遅れる可能性

2020年の最近の研究では水平プレスのみ行うグループとインクラインプレスのみを行うグループ、そして両方を組み合わせるグループで比較しました。

その結果、水平プレスのみでは大胸筋上部の発達が遅れる可能性があることを示しているため水平プレスに加えてインクラインプレスが必要だと考えます。

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インクラインプレスのベンチ台の角度についての科学的研究

Do The Incline Bench Press for a Stronger and Bigger Chest (With Form Tips  and Variations) | STACK

大胸筋上部の筋電図分析①

インクラインプレスのベンチの角度について2015年の研究では-15、0度,30度,45度4つの角度でバーベルベンチプレスを行いました。

筋電図分析を行った結果、ベンチ角度30度と45度では大胸筋上部の筋活動は変わらなかったが下部の活動は30度のほうが強かったため大胸筋の発達という意味では30度のほうをサポートしています。

大胸筋上部の筋電図分析①

大胸筋上部の筋電図分析①

大胸筋上部の筋電図分析②

次に2010年の研究ではベンチプレスをいくつかの異なる角度で行った時の筋活動を調べました。大胸筋上部の活動は0度と比較して28,44,56度で高いことがわかりました。

三角筋前部は角度が増えていくにしたがって活動が強くなりましたが、大胸筋は44度が最も筋活動が強いことがわかりました。

大胸筋上部の筋電図分析②

大胸筋上部の筋電図分析②

インクラインプレスの角度、最新の研究

しかし最新の2020年の研究では次のようなことが示されています。

インクラインプレスの角度、最新の研究

インクラインプレスの角度、最新の研究

ベンチの角度をつけていくにしたがって大胸筋上部の活性化が強くなりますがそれ以上に三角筋前部の活動も強くなってきます。そして角度をつけていくと大幅に大胸筋中部と下部の活動が弱くなます。上腕三頭筋の活動はほぼ一定です。

重要なコトとして大胸筋上部の活動は30度を超えたあたりから急激に弱くなります。大胸筋上部も活性化しつつ、最も効率的に大胸筋全体を鍛えるのはベンチ台の角度がおおよそ15度のあたりですが最も大胸筋上部を活性化させるのは30度であり45度から三角筋前部の活動率の大幅な上昇とともに大胸筋上部の急激な活動率の低下が示されています。

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おすすめの大胸筋上部おすすめの角度

おすすめの大胸筋上部おすすめの角度

大胸筋上部の活性化<三角筋前部の活性化

インクラインベンチの角度についての研究を調べてみましたが数は非常に少なく、研究結果にはこれという角度はありませんがおそらく30~45度が大胸筋上部を活性化させるためには最善でしょう。しかしながら、角度をつけることは大胸筋上部の活性化も強くなりますがそれよりも2010年、2020年の研究で示されている通り三角筋前部の活動が大きくなったりや大胸筋の中部や下部の活動が低下するほうが大きいということに注意しなければなりません。

大胸筋上部おすすめの角度

そのため、上部も鍛えつつ、大胸筋全体を鍛えたい場合、つまり大胸筋全体にとって最適なインクラインベンチの角度は30度だと考えられます。

さらには1995年の研究ではクローズグリップのベンチプレスがワイドグリップよりも強い大胸筋上部の活性化を報告しています。これは大胸筋上部に重要な肩の屈曲がナローグリップにすることでより強くなるためです。

比較的ナローグリップでベンチプレスを行っている人やダンベルプレスなどのように脇が閉じやすく肩の屈曲が非常にやりやすいトレーニングをしている場合は大胸筋上部を強く刺激するために急な角度はいらないと考えます。広めのグリップでベンチプレスを行っている場合はベンチ台の角度は30~45度がおすすめです。ただし、ダンベルや肩幅ちょい広めくらいの比較的狭めのグリップでベンチプレスを行うときは大胸筋のトレーニングとしては15度~30度の緩やかな角度にして肩の屈曲を意識すると大胸筋上部も鍛えつつ大胸筋全体に刺激を入れることができるのでおすすめです。

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