【この差ってなに?を科学的検証】寝る前の食事は太るのは本当か

今回はテレビ番組などのメディアの情報にマジレスします。ダイエットで噂になってる寝る前に食べると太るのかについて科学的な研究を基に真実を確かめたいと思います。

一般的に考えられている寝る前の食事が太るのメカニズム

この寝る前に食べると太るというのは一見理にかなっているように見えます。世間一般的には就寝中は代謝が落ち、眠っている間は動いてないので摂取したエネルギーが消費されず脂肪がつきやすいと考えられています。

これを裏付けるかのようにテレビ番組でも言及されています。

例えば「この差ってなに」という番組で寝る前の食事をやめたら痩せたそうです。

この原因についても世間一般的な考えと同じで人間は起きているときに食べ物を消化してエネルギーに変えているが寝てしまうと食べたものがエネルギーにならないため太りやすい、人は2~3時間で食べ物を消化するので寝る3時間前に食事をすると脂肪にはならないと話されています。

コメントしてるのが医師であるところが信憑性が高そうですよね。

実際に夜11時に寝る女性たちに3時間前の8時までに食事を終わらせるようにしてもらったところ10日で体重が1.7kgも減ったようです。番組によるといつも食べている食事と内容は変わらず変えたことは寝る前の3時間前に食事を済ませる、これだけのようです。

いま渦中のアンジャッシュの渡部さんも太らないカラダを維持してる秘訣として食事から4時間は絶対に寝ないように気をつけているらしいです。

科学的にはさあどうでしょうか。

実は科学的な研究からは就寝前に食事をとることが体重増加を引き起こすという生理学的な理由を示していません。睡眠前に摂取したカロリーが他のどの時間に摂取したカロリーよりも体重増加に関係したことを示す証拠はまだありません。

2つの研究(ソース,ソース)から多くの人が睡眠中は代謝が落ちて脂肪がつきやすいと信じていますが実は寝ている間も日中活動しているときと代謝は変わらないことが示されています。

そのため多くの専門家は就寝前の食事は全く問題なく、逆に睡眠が良くなったり、人によってはより大きな体重の減少を引き起こす可能性があると考えられています。

しかし生理学的な証拠が無いにもかかわらずいくつかの研究では就寝前に食事をとる習慣がある人は体重が増える可能性が高いことを示しています。(ソース,ソース,ソース)

これの原因はめちゃくちゃ簡単です。

栄養学の研究者でもテイラー博士によると就寝前に食事をとる週間のある人は普通に3食食べている人よりも多くのカロリーを摂取している傾向があるためです。

つまり、彼らが摂っている寝る前の食事を朝に持ってこようが寝る前に持ってこようがほとんど関係ありません。普通の人よりも1食多い、これだけです。

一般的に考えられていることとは正反対に、いくつかの研究では人によっては寝る前の食事がより大きな体重の減少をもたらす可能性があるようです。

例えばこちらの研究ではナイトスナッカーと呼ばれる夕食から寝るまでの時間にお菓子やピザなどの高カロリーを食べてしまう人を対象としました。夕食の90分後にシリアルと牛乳を食べると満腹感によりいつも食べているスナックが食べる気がなくなり1日あたり平均397cal少なくなりました。

結果的に対象者は4週間で平均0.84kgが無くなりました。

さらには寝る前に食事をとることで空腹による不快感がなくなり、睡眠の時間や質が向上する可能性があります。これにより脂肪が減りやすくなります。

いくつかの研究によると睡眠不足は過食と体重増加に関係していることが示されれています。(ソース,ソース,ソース)つまり就寝前の食事により二次的に体脂肪が落ちやすくなる可能性があります。

科学的研究による結果を知っていると「この差って何」の番組に出てる医師の発言とかも気になりますよね。最初に紹介した検証もめちゃくちゃ違和感を感じます。

いつもと同じ量を食べていたのに10日で-1.7kgは落ち過ぎです。

例えば16時間断食する16:8の断食ルーティーンの研究では午後1時,4時,8時に食事をとります。就寝時間は不明ですが、おそらく番組の検証とは大きく違わないと思います。さらにこの研究では午前中食事は一切取りません。番組では食事時間をいじったのは就寝前だけです。朝食は普通に食べてます。

それにもかかわらず番組の方法のほうが圧倒的に効果的です。16時間の断食をした研究では1.6kgの脂肪を失っていましたが8週間もかかってます。