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アナボリックステロイドは効果もヤバいけど副作用もヤバい

アナボリックステロイドは効果もヤバいけど副作用もヤバい


ステロイドを使用すると筋肉の成長が促進されますか

ステロイドの副作用はどれくらいのものですか

ボディビルとアナボリックステロイドには密接な関係があり、ボディビル文化を説明するうえでこの話題は避けて通ることはできません。しかし、アナボリックステロイドの使用がかなり疑わしいボディビルダーやインフルエンサーでもこの話題はタブーのようになっているため、ほとんどのトレーニーはステロイドの効果や副作用のごく一部しか知らなかったり、リスクを過小評価して手っ取り早く筋肉をつけるために安易に手を出してしまうことがあります。

実際にステロイドの効果や副作用を調べてみるとほとんどの人が知っている情報は氷山の一角であり、驚くべき内容であることがわかりました。

この動画ではフィットネスインフルエンサーの端くれとしてパーカーフィットネスがステロイド使用の高価やリスクについて真実を公開します。使用を検討している人は必ずこの動画を最後まで見て副作用を理解したうえでもう一度考えていただけると嬉しいです。

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ステロイドを使用するとどうなる?

アナボリックステロイドはおおよそ100年の歴史があります。というのも1930年代まではアナボリックステロイドを分離できず35年でようやく注射可能であったため、当時のボディビルダーは今よりもナチュラルに近いことが考えられます。

そこから2024年の現在に至るまでボディビルダーの体格は目覚ましい発達を遂げており、これは科学的データで打ち出された新しいトレーニング法はもちろんですが、アナボリックステロイドの影響もかなり大きいでしょう。

ステロイドは筋肉の成長を爆発的に上げる魔法の薬ですか。

これについての質問にはYesと答えられます。ステロイドの筋肉増強効果についておそらく世界で最も有名な研究ではステロイドなしでトレーニングを行うナチュラルトレーニーたちは1.8kgの筋肉量を獲得しました。ナチュラルというのはアナボリックステロイドなどのパフォーマンス向上薬を一度も摂取したことがない被験者です。勘違いしないでいただきたいのは昔ステロイドを使用していたひとはナチュラルではありません。

トレーニングとステロイドを併用していたグループは10週間で5.9kgとナチュラルトレーニーの3倍以上の筋肉量を獲得しました。もっと驚くべきことはウエイトトレーニングをしなくてもステロイド投与を行うだけで3.2kgの筋肉量を獲得し、これはステロイド投与なしでウエイトトレーニングを行う人よりもはるかに高い量です。

アナボリックステロイドを使用することで起こる最初の現象はテストステロンレベルが大幅に上がります。例えばプロナチュラルボディビルダーのジェフニパードさんはテストステロンレベルが484ナノグラムであり、これは健康的な男性のテストステロンレベル値が1デシリットルあたり300-1000ngであることを考えると正常値です。

それでは逆にエンハンスボディビルダーはどうでしょうか。enhanceというのは直訳で言うと強化されたという意味を持ち、エンハンスボディビルダーは「ステロイドを使用して強化されたボディビルダー」だと考えてください。チェイスさんは正直にステロイド使用を認めているボディビルダーです。

彼が最近行った血液検査でも同様にテストステロンレベルがわかりましたが、ジェフニパードさんが1デシリットルあたり484ngであったのに対し、彼のテストステロン値はいくつだと思いますか。

2倍?3倍?1デシリットルあたり、1500ngくらいかな。答えはその20倍以上の10000ngでした。

アナボリックステロイドを使用することでテストステロンレベルが上がり、筋肉組織内の遺伝子機構が刺激され、より多くの筋タンパク合成を促します。これが起こることで筋肉細胞が増えやすくなり、筋肉サイズも大きくなります。

そして、アナボリックステロイドの効果はどれくらいの量使用するかにも依存します。2001年の調査によるとステロイドは投与量によって筋肥大効果が大きく変わることを示しています。平均18~.35歳の若い成人男性61人ステロイド投与を週に25,50,125,300,600mgの5つに分けて20週間投与したところ、投与量が増えるにしたがって獲得した筋肉量が増えていき、最高投与量は20週間で約20ポンドの筋肉を獲得しました。

つまり、単純計算で2週間で1kg近い筋肉量を獲得しました。強調しますがこの筋肉量を得た被験者は20週間の間で筋トレを全くしておらず、筋肉の成長のために行ったことはステロイド投与のみです。

おそらくステロイドを使用したことがない人ならこの週600mgというのがどれくらいの量かわかりづらいと思います。この数字はエンハンスボディビルダーが普段行うステロイドサイクルと同じくらいの量なのか。それとも非常に高容量なのか。

この研究で使用された600mgというのはプロボディビルダーにとっては非常に低用量ですが、アマチュアのエンハンスボディビルダーやステロイド使用をしている人の中では代表的な量です。

ここまでを見て如何にステロイド使用による筋肉増加効果が高く、ユーザーとナチュラルリフターの差が大きいことがわかると思います。これは世界トップレベルのボディビルダーのナチュラルボディビルダー時代と比較すれば明らかに体格が違うとわかるはずです。

一部のステロイドユーザーはステロイド使用についてそんなに効果はない、ナチュラルと差はないと自分の努力を正当化しようとしますが、ステロイドは明確な差を生みます。

この筋肉量の大幅な増加は多くの競技で有利に働くため、ほとんどのプロアスリートはドーピング検査を受けていて、それに違反したというニュースは誰しも一度は聞いたことがあるかもしれませんが、ミスターオリンピアを見れば明らかに彼らがナチュラルリフターでないことがわかる通りボディビル業界のドーピングへの対処には問題があることは言うまでもありません

実際、アメリカの調査ではプロボディビルダーの90%以上がアナボリックステロイドなどのパフォーマンス向上薬を使っていることがわかっています。

そして、大きな問題はアナボリックステロイドは一度使うと永遠に効果が残ることが科学的に確認されていることです。スウェーデンで行われた研究ではアナボリックステロイドをやめてから数年経過しても筋肉の重要な特性が変化していることを発見し、2023年に行われた新しい研究ではかつてアナボリックステロイドを使用していた被験者は非使用者に比べて最後の使用から4年以上経過していても筋核細胞が非常に大きかったことを示しています。

これは皆さんが聞きなじみのある言葉で言うとマッスルメモリーです。ステロイドを使用でつけた筋肉は使用や筋トレをやめても無くなっているわけではなく、縮んでいるだけであるためトレーニングをすればすぐに元のサイズに戻ります。

これを基に専門家のブラッドシェーンフェルド博士はステロイドを長年使用していなくても、完全なナチュラルトレーニーよりも優位性が得られるためドーピング違反者は数年間の出場停止ではなく永久追放が最も公平であると主張しています。

断言しますが、元ステロイドユーザーはナチュラルでは絶対にありません。

しかし、最も大きな問題は世界中のボディビルダーやインフルエンサーが透明性を持たないことです。彼らの中には仮にステロイドによって恩恵を受けていても、それについて話したがりません。

これによって体格に基づいた主観的なアドバイスが過大評価され、客観的な科学的データが過小評価されやすくなりますが、最も無視してはいけないことはほとんどの人がステロイドについて正しい知識を持たなくなることです。

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ステロイドの副作用

ステロイドは筋肉の成長を爆発的に上げる魔法の薬であることは間違っていませんが、多くの人はその副作用を正しく認識しておらず、少しのリスクで高い効果が得られると誤解しています。

YoutubeやSNSなどのインターネットで、ボディビルダーが自分から話すということはほとんどなく、世間的に知られている代表的な副作用はごくわずかです。そしてこういった情報はほとんどが実際に使ってみた経験談、つまりその人が感じることの出来る変化について言及されているだけであり、実際のリスクを知るための情報の価値としては非常に低いです。

これによって多くの人がリスクを過小評価したり正しい知識を持たないまま簡単に筋肉がつくという理由でステロイドの使用に手を出します。そして、これによって数年後に突然死したり、ステロイドの実際のリスクを知って後悔することになります。

ステロイドの代表的な副作用、そしてリスクは「ある日突然亡くなるリスクが跳ね上がることです」

2019年の1/1の朝、女性は彼氏が浴槽で無反応で横たわっているのを発見しました。救急救命士が呼ばれ、組成を試みたが失敗し、亡くなった後に血液検査を行ったところ、血液中にドラッグの存在は見つからなかったため過剰摂取は除外されましたが、アナボリックステロイドの数値が高いことがわかりました。

彼は24歳で若く、外傷の形跡がなかったにもかかわらず、血流障害を患っており、臓器が充血し、心臓が損傷していることがわかりました。

アナボリックステロイドをあなたが使用すると体に何が起こるかを解説します。エナント酸テストステロンは最も一般的に使用されるステロイドの形態のひとつです。これは花の中に含まれこれを注射することでこの物質が筋肉に結合し筋肉細胞の中に入り込み、この細胞が大きくなります。

これによって筋肉が増えます。これは先程のチャプターで解説した通り科学的データでステロイドを使用すればウエイトトレーニングをやらなくても筋肉が成長する理由です。

アナボリックステロイドの効果がこれだけなら僕も喜んで使用しますし、皆さんにも推奨しますが、アナボリックステロイドを使用することで別のことも起こります。まず、心臓も筋肉なので同じことが起こります。

テストステロンが心臓の細胞に入り、DNAに心臓を大きくするように指示を出します。ステロイドを使用している時点で人体にある全ての筋肉が大きくなることは絶対に避けては通れません。100%心臓は肥大化します。

心臓が大きくなることはいいことのように聞こえますが、ステロイド使用で上腕二頭筋が急激に大きくなるように急激に心臓のサイズが大きくなることは良いことではありません。左心室と呼ばれる心臓のひとつの区画は、余分なサイズによって心臓が圧迫したり弛緩するのを難しくします。

これは心臓が効果的に血液を送り出すことができなくなり、心臓の機能不全のリスクが高まることを意味します(ソース)。

2024年に行われた新しい調査では、ステロイドの使用によるリスクを調べました。平均年齢27歳男性1189人のステロイド使用者と60000人の非ステロイド使用者を11年間追跡調査をした結果、ステロイド使用者は死亡リスクが約3倍高いことを示しており、2010年から2023年までの心臓発作の件数を調べた調査ではボディビル競技はほかの競技よりも心臓発作による事故件数が多いことがわかっています。

ウエイトトレーニング自体は心臓発作の原因にならない、むしろそのリスクを低下させる可能性が高く、そしてこの調査はすべてプロアスリートが対象であったということを考えるとアナボリックステロイドを使用が心臓発作の原因になっていることが考えられます。

ステロイドを使用すると肝臓や腎臓が悪くなったり、お腹や乳首が膨らむくらいにしかとらえていない人も少なくありませんが、最も注意しなければならないのは心臓発作による死亡リスクです。ボクサーとこぶしのケガのように心臓発作とボディビル競技は密接に関係しています。

ソコロフスキー博士は成長ホルモンに1ヶ月500~2000ドル、そして心臓をケアするサプリメントに50~150ドルかけているようにステロイドの副作用について深い知識がある人は心臓のケアを必ず行っています。

そして、先程のチャプターで解説したようにステロイドを一度使用すると永久的に筋核細胞が変化する可能性があるため、心臓発作による死亡リスクは筋肉サイズと同じで使えば使うほど上昇し、ステロイド使用を辞めたからといって元に戻るわけではありません。一度膨らんだ心臓は大きくなることはあっても縮むことはありません。

そして、ほとんどの人は知りませんが、アナボリックステロイドは脳にダメージを与える可能性があります。

2021年の調査ではパワーリフター200人以上の脳を3D MRIスキャンしました。200人のうち約半数はナチュラルリフターであり、残りはエンハンスリフターでしたが、スキャンを行った結果、ステロイドを使用しているリフターの脳年齢ギャップが著しく大きいことが分かりました。

つまり、ナチュラルリフターの脳年齢はほとんど実際の年齢と一致していることがわかりましたが、ステロイドを使用者の脳年齢は実際の年齢よりも老けていたということです。

エンハンスリフターの脳は本来よりも早く老化していました。

一度ステロイドを使用すると目に見えて効果が感じられたり、周りのトレーニーからの視線を感じて気分が良くなります。しかし、ここでステロイド使用を中止すると自分の体の成長が止まったり、筋肉量が減るように感じることがあるためステロイドを使用を中止できなくなったり、より高い満足感を得るために前回よりもたくさんの量のアナボリックステロイドを使用するようになるかもしれません。

これはドラッグと同じです。ステロイドの使用量が増えるほど心臓や心理的な負担が大きくなり、リスクも増えます。

その他にも大量のテストステロンがエストロゲンに変換されるようになるため、ガイノと呼ばれる乳首が膨らんだり、精巣に十分なテストステロンがいきわたらなくなることでこの臓器の機能が著しく低下することもあります。

ここまでは科学的に証明されたアナボリックステロイドの副作用ですが、実際にはまだこの薬物についての科学的データは十分ではなく、やった本人にしか分からない副作用もあります。パーカーフィットネスはアナボリックステロイドを使用したことがないので実際に使用経験のある人からも話しを聞く必要がありますが、mike israetel博士は「ステロイドは強い不安を引き起こし、私自身も不安障害と診断されている」と答えています。

ウエイトトレーニングを頑張っている人なら頑張っている分だけアナボリックステロイドが魅力的に感じることは理解できます。しかし、実際、リスクはかなり深刻です。心臓などの臓器に負担をかけ、不安障害によって攻撃的になったり自殺を図ることもあります。

科学的にも若い成人であってもアナボリックステロイドを使用することで死亡リスクが3倍にも上がります。今日紹介した副作用は誇張ではなく、十分な被験者を十分な期間調査して分かった科学的データによって認められています。アナボリックステロイドを使用することで確かに筋肉の成長はリアルに倍増しますが、パーカーフィットネスが言いたいことは使用前にしっかりリスクを検討するべきであるということです。

ステロイドを使用すればおそらく何十倍も筋肉を構築することが簡単になりますが、その前に自分に訪ねてほしいことは「それは今後の人生をかけるほどのものですか」。ナチュラルでウエイトトレーニングをすればいいじゃないかと少しでも思う人はアナボリックステロイドを使うのはおすすめしません。

例えば今20代でアナボリックステロイドを使用して副作用が特に感じ無くても10年後、20年後に副作用に悩まされたり、突然死するケースも実際に起こっています。

研究データは若い成人が対象であり、高齢者になるほどリスクは高くなっていく可能性が高いでしょう。おそらくステロイドを使用している50歳、もしくは過去使用していた人が高齢化すると死亡リスクは10倍以上になっていることも考えられます。

ステロイドを使用すれば短期的なものであってもほぼ永久的に筋肉の成長にメリットを受けられますが、逆に言うと上昇したリスクも元に戻ることはありません。パーカーフィットネスはステロイド使用について肯定的なスタンスではありません。

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