Bro-split法の記事で話した通り、ステロイドユーザーが今のフィットネス業界の先頭に立っています。Youtube,SNS,テレビなどステロイドユーザーと思われる人たちが沢山いますが、その人たちが紹介する筋トレは非薬物使用者(ナチュラルと呼びます)の人にとっては効果はかなり薄いです。この記事ではステロイドの効果、ナチュラルとの違い、ユーザーの特徴と見分け方について紹介します。
ステロイドの効果について最もわかりやすい例を紹介します。こちらの研究では19歳から40歳までの平均的な体重の人43人を以下の4つのグループに分けました。
この4グループで10週間実験を行いました。その結果以下のようになりました。
薬物投与を行わず筋トレを行っている人よりも、筋トレをせず薬物投与を行った人のほうが筋肥大する衝撃の結果になりました。
とにかく筋肉をつけたいなら筋トレするより薬物投与を行ったほうがいいということです。
日本ボディビル会の未来を担う相澤隼人さんはインスタライブで「ステロイドユーザーは人間じゃない」という発言をしています。
正直僕もその通りだと思います。サプリメントと違い、薬物は人間の構造そのものを変えます。ステロイド使用者の筋肉の付き方を調べた実験では20週間で8.9kgも筋肉量が増えました。ナチュラルだと初心者ボーナスのある筋トレ初心者ですら一年以上はかかります。
ステロイドユーザーのトレーニングメニューを参考にしている人は「ゴリラって筋肉質だからゴリラと同じ生活をしよう!」ってくらい頭が悪いです。ステロイドユーザーからは筋トレメニュー、減量、増量などなにも参考にしないほうがいいと思います。たとえ変な筋トレメニューやフォームでトレーニングしていても余裕で人間が何年もかかる筋肉量が数か月でつけれちゃうんです。
ステロイドによる副作用は非常に多く、重いものまであります。
ステロイドユーザーの特徴としては視聴者などのコメントでステロイドについての質問があってもほとんど答えません。それは、「使っているとは言えない」「使っていないと言ったらうそになる」という板挟み状態にあります。なのでどんなにステロイドの質問があってもスルーします。
科学的な研究からも分かる通り、アナボリックステロイドを投与することで短期間で体を変えることができます。ステロイド使用者は投与前と大きくカラダが違うはずです。
FFMI値でステロイド使用者かを見分ける方法があります。FFMIというのは無脂肪質量指数のことであり、FFMIを把握するには最初に総無脂肪質量を知る必要があります。これを行うには、総体重から体脂肪の量を差し引きます。体重が80キロで、その25%(20キロ)が体脂肪である場合、無脂肪の質量は60キロです。こちらに計算機を載せておきますが入力する単位がフィートとインチ、体重がポンドなので少し計算は面倒です。(メートルからフィートとインチへの変換はこちら)
FFMI値が25以上、もしくはそれに近い値だとユーザーの可能性が高いです。
ボディビルダースティーブクック186 cm、体脂肪6%、体重93 kgです。これにより、FFMIは25.5になります。
2018年のオリンピアを制したショーンローデンはFFMIが109 kg、178 cm、および4%の体脂肪で、彼のFFMIは33.10です。100%に近い値でユーザーです。もちろん、入力する値は正確でないといけませんので体重や身長、体脂肪率などの情報は正確なものを使ってください。
NPCJとIFBBに出場している人はどんな人であれユーザーと思ったほうがいいです。もちろん、ナチュラルでもNPCJには出場できますが一切得がありません。JBBFで優勝できるカラダでもNPCJでは予選を突破することはまず不可能です。それくらい薬物使用者とナチュラルの体は違います。ナチュラルなのにわざわざNPCJに参加するメリットは1つもありません。
JBBF出場者でもユーザーの可能性があります。簡単に言うとステロイドなどの薬物には半減期(半分になるまでの期間)という期間があり、使用しなくなると体内の薬物がどんどん抜けていきます。
薬物の種類と半減期については以下の通りです。
つまり、大会の日に合わせてステロイドがカラダから抜けるようにすればドーピングチェックはパスできるという状況が作れてしまいます。
View Comments