【胸トレ】大胸筋の厚みを作る科学的鍛え方と筋トレメニューの作り方!!

【胸トレ】大胸筋の厚みを作る科学的鍛え方と筋トレメニューの作り方!!


人間の筋肉の中で最も人気のある部位は胸にある大胸筋だと思います。多くの人、特に男性ならこの筋肉を鍛えていない人はほとんどいないのではないでしょうか。

しかし、人気の部位だからこそ大胸筋についての情報には需要があり、たくさんの情報が発信されていますが科学的には効率的ではない鍛え方や間違った情報もかなり多くあります。

この動画ではフィットネスの博士のインタビューや数か月前に出たような最新の科学的なデータを基に前回の動画よりもさらに深く掘り下げた大胸筋の鍛え方について紹介します。

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解剖学的な大胸筋

大胸筋は何分割?

最初に解剖学的な大胸筋の筋肉の働きについて紹介します。この動画の内容を理解していても解剖学的な動きを知らなけらば情報をトレーニングにいかせられなくなってしまいますので必ずどんな動きが必要なのかは理解しておく必要があります。

大胸筋は3つないしは2つに分けられることが多いです。残念ながら、大胸筋に関しては普遍的な分け方はありません。ただし、基本的には上部と中部と下部の3つに分ける場合。または上部の領域と中部と下部を合わせた領域の2つに分けることが多いです。

大胸筋の解剖学的なデータを見ると上部単体の部位に対して下部と中部を合わせた部位には明確な神経支配があるため最低でも2つと考えるのがよさそうです。

大胸筋には腕や背中などと違って内側という考え方があります。しかし、内側に関する情報に説得力のある証拠はありません。特に収縮は大胸筋の内側という情報は内側だけでなく全体的な筋肉の成長まで制限してしまう考え方なので真に受けると逆効果になります。

大胸筋は基本的には横方向にしか分割できません。

大胸筋はどんな運動で働く?

大胸筋という筋繊維は肩関節にまたがっており、腕を動かすことでこの筋肉は働き、収縮します。

すべての筋繊維は腕を開いた状態から閉じる肩関節の水平内転に作用しますが、上部は上から下に腕を上げる屈曲、下部は上から下に腕をおろす内転、そしてわずかに伸展でも作用します。

とはいってもモーメントアームや筋電図など科学的なデータを見ると屈曲における大胸筋上部の働きは肩にある三角筋前部と比べて小さく、内転運動も大胸筋下部にとっては理想的な運動ではない可能性が高いです(研究,研究)。

そのため、いくら上部や下部が屈曲と内転に関係するといってもこの解剖学的な運動の過大評価は禁物です。

さらに解剖学的な運動として重要なのが肩の内旋に大胸筋は大きく関与している可能性があるようです。トレーニングでこの運動を加えることで大胸筋の筋活動が増加する可能性があります。

ただし、大胸筋の中で最も重要な運動は肩関節の水平内転です。システマティックレビューによるとこの運動の時、大胸筋が最大の力を生み出す可能性があるようです。

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大胸筋の鍛え方

大胸筋の鍛え方で特に重要になるのは2つです。

プログレッシブオーバーロード

まずは1つ目、プログレッシブオーバーロードについて。プログレッシブオーバーロードは簡単に言うと筋肉を効率的につけるために筋力も伸ばそうという考え方。ベンチプレス60kgができるなら70kgや80kgを目指すと筋肉は成長しやすくなります。

このプログレッシブオーバーロードはすべての筋肉にとって非常に重要ですが大胸筋にとっては特に重要な可能性があります。

最大重量とサイズを調べた研究では18人の筋トレ経験のある被験者のスミスマシンベンチプレスの最大重量と大胸筋のサイズについて調べたところグラフのように有意な相関関係があることがわかり、相関係数は0.86でした。これは1に近づけば近づくほど関係が深いということを考えるとかなり高い値です。

加えてバーベルベンチプレスをトレーニングメニューにした研究では、合計24週間の研究期間のなかで3週間ごと、最初と合わせて合計9回自分のベンチプレスのMAXを測定したところ筋力と筋肉量に強い関係性があることを見つけました。これが大胸筋の厚み、これがベンチプレスの強さです。この2つのグラフを見るとベンチプレスの最大回数が増加すると同時に大胸筋の厚みが増加する傾向があることがわかります。

そのため、どんな種目でも問題はありませんが自分の筋力を伸ばす努力が大胸筋の効率的な成長のためには重要なことが考えられます。筋トレ初心者の人は10回上がったら重量を少し増やすというサイクルでトレーニングしてみてください。

種目選び

そして重要なポイント2つ目、種目選択について、多くの人は大胸筋が3つの部位に分けられるから上部狙い、中部狙い、下部狙いに分けようとします。しかし、このやり方は大胸筋の部位それぞれのサイズや解剖学的な運動による活動率の上昇を無視したやり方であり、大胸筋の性質を理解した賢いトレーニング法というよりも愚直という言葉に近く、あまり効率的な方法ではありません。

フィットネスの研究者であるmenno henselmans博士はトレーニングでは全体を活性化してくれる種目を積極的に選ぶべきであると主張しています。これは上部、中部、下部狙いの種目を3setずつ、合計9setやるよりも全体を活性化してくれる種目を9setやったほうが大胸筋は多くの機械的な緊張を受け取る可能性が高いからです。

上部を狙った種目の大半では下部の働きがかなり弱くなります。下部を狙った種目では上部の働きがかなり弱くなります。筋肉の働きを調べた研究を見てみるとこの傾向が強く、例えば角度の急なインクラインプレスでは上部の活動が20~30%ほど高くなる可能性がありますが中部と下部の活動は半分程度になり、トータルで見ると全体的な大胸筋の緊張は弱くなっているというのが科学的なデータを見ると明らかです。

大胸筋の全体を強く活性化してくれる種目は水平内転を使った種目です。先ほど解剖学的な部分で話したように大胸筋に重要なのは水平内転です。この運動で最も張力がかかります。例えばフラットなベンチを使ったプレスだったり、真っすぐ横に閉じるマシンのフライなど腕を上げたり下げたりせずに真横に閉じるものです。

基本的には大胸筋の全体を活性化してくれる種目をやるのが効果的ですが、大胸筋のトレーニングメニューすべてをそういった種目に変更するのはあまり良くない可能性があります。それは大胸筋各部位の成長率や大きさの問題があるためです。

フラットベンチの種目が大胸筋全体を活性化する?

確かにフラットベンチプレスのような腕を真横に閉じる運動は非常に効果的です。

2013年の研究ではトレーニング経験のない男性にフラットバーベルベンチプレスを肩幅の2倍の広さで実行させました。メニューの内容としては1RMの75%で10回、3set、セット間の休憩は2~3分というものです。これを週に3回行い、合計24週間行います。

研究期間後に被験者の大胸筋のサイズを上部、中部、下部の3つ領域を調査しました。

結果として大胸筋の筋肥大効果の平均は上部で+36.3%,中部では+37.3%、下部では40%の増加が確認されました。

2019年の研究ではトレーニング経験のある男性と女性を5人ずつ採用し8週間調査を行いました。被験者の68%はフラットバーベルベンチプレスのMAXが35~93kgでした。

この被験者に8週間、週に2回1RMの85%の重量を5回4set、セット間のインターバルが5分というトレーニングメニューで行います。グリップの広さは指定されませんでした。研究者は肋骨の空間を使って大胸筋を3つの領域に分割しました。

結果として肋骨の2番目と3番目の間にある大胸筋の筋繊維、上部と考えられますがこの部位はフラットバーベルベンチプレスによって+7.44%、肋骨3~4番目の間の中部は+10.06%、肋骨4~5番目の間の下部は+7.45%であることがわかりました。

この研究は先ほどの2013年の研究と比較してかなり成長率が低いことがわかりますが、この原因としてはまず研究期間が前者は24週間であり、3倍も長かったこと。そして被験者が筋トレ経験のない人たちであったことが主な要因と考えられます。

この2つの研究を見てみるとフラットバーベルベンチプレスは大胸筋にとって確かに全体を鍛える素晴らしい種目だと考えることができます。グリップ幅によって多少の差があるとは思いますが、基本的には肩幅以上の広さをとっている人にとっては全体をかなり強く活性化してくれる可能性が非常に高いです。

大胸筋上部が遅れる可能性がある

しかし、一般的には大胸筋の中でも上部の発達が特に遅れているという人がかなり高い割合でおり、上部よりも中部や下部のほうが小さいという人ももちろんいますが少数派です。実は研究をもっと掘り下げてみるとフラットバーベルベンチプレスはじめ、フラットのプレスやフライだけでは大胸筋上部の発達が遅れる可能性があります。

2013年の研究をもう一度振り返ってみましょう。この研究では大胸筋の筋肥大効果は上部で+36.3%、中部で+37.3%、下部で+40%と大きなばらつきはなく大胸筋の全体的なサイズがバランスよく増えたことがわかります。

しかし、実際数字にしてみると大胸筋の上部の問題が見えます。研究前と研究期間後の大胸筋の3つのサイズを数字で表してみるとこのようになります。大胸筋上部の数字に注目してください。実際の数字で見ると大胸筋の上部のサイズが中部や下部に比べてかなり小さいことがわかります。つまり、消費税10%といわれてもお菓子を買うときの消費税と車を買うときの消費税では税金の金額が全く違うように大胸筋上部の成長率は中部や下部と同じでも上部はもともと小さいため発達が遅れてしまう可能性があります。

2019年の研究でも似たような現象がみられます。この研究でもフラットバーベルベンチプレスで全体的な成長を確認できましたがそれでも大胸筋上部は中部や下部に比べてかなり小さく、絶対的なサイズの増加を見ると半分程度しかないことがわかります。

つまり、肩にある三角筋でも多くの人は中部や後部よりも前部のほうがはるかに巨大なことが調査によって明らかになってはいますが、大胸筋もおそらく中部や後部は上部よりも最初から小さい可能性があります。

成長率や効果はほとんど同じでも元々のサイズによって大胸筋の成長に差が出るということです。

もちろんこれは同じ筋トレ歴でも今まで上部を狙ったトレーニングをあまりしてこなかった人と上部を狙った種目ばかりをしていた人でサイズに差が出るように個人差や今までの筋トレで大きな差が出るとは思いますが基本的な方針としては上部を狙った種目をやらないというのは多くの人にとって最適ではないと思います。

大胸筋上部の鍛え方

大胸筋の上部を狙うときは基本的な水平内転に加えて少しの屈曲を入れるのがおすすめです。動画の解剖学的な部分でも話した通り、屈曲は基本的には大胸筋の上部ではなく三角筋前部の運動です。そのため、屈曲が強すぎるとおそらく大胸筋の上部というよりは肩のトレーニングになります。そして、大胸筋の中部と下部の活動は大きく低下します。

屈曲が強すぎる運動は角度の急なインクラインベンチプレスだったり、ケーブルの一番下から上に持ち上げるケーブルクロスオーバー。menno henselmans博士も話していますが、上部のトレーニングで多い間違いは上部にこだわりすぎて中部や下部を無視してしまうことです。

上部を鍛えるときはベンチの角度をかなり緩やかにしたり、自分の肩の高さから10cmほど下にしただけのケーブルクロスオーバーをすれば大胸筋上部の活動を増やしながら中部や下部へのデメリットを最小限にし、三角筋前部へ負荷が逃げることを防ぎます。

上部狙いの種目といわれたら、水平内転が8割、屈曲が2割くらいのトレーニングのイメージをしてください。多くの人が誤解していますが、ベンチ角度を急にしても大胸筋の中部と下部の負荷が上部に移りません。中部と下部に行くはずの負荷は三角筋前部の前部にほとんど吸い取られて上部へのメリットはあまり大きくありません。

大胸筋の間違った鍛え方

大胸筋トレーニングの間違いとしてはストレッチ不足。ほとんどがこれです。ストレッチは筋肉の成長にとって重要であるというかなり説得力のある証拠があります。

理由としてストレッチポジションが筋肉に最も強い緊張がかかり多くの刺激を受け取るためです。ストレッチから逃げれば楽に重い重量が扱えますが、筋肉のストレッチを弱めることは筋肉の成長を半分にするといっても過言ではありません。

2019年のシステマティックレビューによるとスタートポジションのような筋肉が伸びている部分で負荷をかけるリフトはほぼ3倍の筋肥大効果を得ることが示されています。

大胸筋のストレッチ不足の典型的な例は、ダンベルプレスでダンベルをしっかり下まで下げていなかったり、バーベルベンチプレスでバーを大胸筋にタッチさせずに中途半端な位置で止めることです。ダンベルプレスで30kgとか40kgを扱っている人の多くは大胸筋がストレッチするポジションを消して肘が90度になるくらいの位置で止めています。

これをやるとリアルに筋肥大効果は半分になるといっても大げさではありません。必ず大胸筋トレーニングすべてで可能な限り大胸筋を伸ばしてから持ち上げるのがベストです。

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筋トレメニュー

大胸筋メニューの割合

ここからは大胸筋の実際のメニューの構築法について紹介します。まずは種目数について、この動画で話したように基本的には全体を狙った種目でメニューは構築するべきですが大胸筋の上部はもともと小さいことが原因で発達が遅れる可能性があります。

そのため、フラットベンチプレスなどの真横に腕を閉じるような種目を大胸筋メニューの6~7割ほど構築することを推奨します。大胸筋の上部はこの種目だけでも成長は十分にすることを忘れないでください。

そして大胸筋上部を狙った種目を3割ほど採用するのがベストです。ただしこれは皆さんの大胸筋の形やサイズ感、バランスなどにかなり影響します。大胸筋上部が結構成長している人はメニューのほとんどを大胸筋全体を活性化する種目だけにするのが一番効率的ですし、上部の発達がかなり遅れている人は半分程度上部を狙った種目にするのがいいでしょう。

ほとんどの人にとっては下部狙いの種目というのは必要ない可能性がかなり高いです。典型的なケーブルクロスオーバーの上から下に引っ張るタイプは大胸筋の下部のみを刺激し、上部の発達をより遅らせ、不均衡を生み出す可能性があります。

上部を狙うときは大胸筋全体の活性化を忘れないでください。水平内転に緩やかな屈曲を加えるくらいのイメージでOKです。フラットなプレスでもダンベルを縦にしたり、腕立て伏せで脇を閉じた腕が体のすぐ横にある状態になると水平内転がなくなり、ほとんど屈曲になるためこれも大胸筋の成長にとっては逆効果です。

大胸筋トレーニングの回数

トレーニングの回数としては大胸筋は高重量も低重量も使い分ける必要があります。高重量も効果的ですが低重量は高重量よりもはるかにボリュームが高い傾向にあります。

100kgのベンチプレスが1rep上がる人ならほとんどの場合50kgは20rep出来るためこの時点でボリュームは10倍になります。筋肉の成長はボリュームが非常に大事であることを科学は裏付けているため筋肉の成長率は高回数のトレーニングをしているかで大幅に変わることは間違いありません。

大体のおすすめとしては筋トレメニューの1/4を8rep未満の高重量、2/4を8~20repの中重量、1/4を20rep以上の低重量という割合で構築することを推奨します。

種目数は?

種目数としては最新のレビューペーパーでは種目数と筋肉の成長効果について調べた研究を分析した結果、運動のバリエーションは筋肉の成長をいくらか増やしてくれるが逆に多すぎると筋肉の成長を妨げるようです。

そのため、種目数はある程度あったほうがいいですが多すぎると逆効果になります。

大胸筋にとってはまずプレスとフライのような運動バリエーションの違う2つを取り入れることを強く推奨します。大胸筋にとっておすすめなのはフラットなプレスとフライの2種類に加えてインクラインのプレスの3種類で構築することです。部位にもよりますが基本的には筋トレは各部位2~3種目で十分であるため、フラットプレスをバーベルとバーベルでやったりフライをダンベルとマシンで使い分けたりする意味もなくむしろそれは筋力アップの妨げになるためトレーニングの種目数は多くなくてOKです。

セット数

セット数に関しては大胸筋は腕や肩と違って大胸筋の種目以外で活性化されることがほとんどないため、筋肉の成長のためには多くのボリュームが必要になります。筋トレ経験が半年以上の人なら最低でも15setは必要になります。セット数は自分の回復や体調を見ながら調節したほうがいいですが、最大の筋肥大効果が得たいなら20set以上はほとんどの人にとって必要になります。

筋トレ頻度

筋トレ頻度については各筋肉は頻度が高ければ高いほど筋肉が成長しやすいということが裏付けられているため出来るだけジムに行くたび、筋トレするたびに大胸筋は3setずつとかでもいいので鍛えるのがおすすめです。

大きな筋肉は回復に時間がかかるという情報に説得力のある証拠はありません。そもそも上半身で最も大きいのは肩、次に上腕三頭筋であるためこの筋肉は世間一般で言われるほど大きくありません。

セット数ももちろん大事ですが可動域とストレッチポジション、プログレッシブオーバーロードも非常に重要です。特にダンベルプレスでのストレッチ不足は多くの人がしているミスであるため、この動画の視聴者、効率重視のトレーニーの人たちは絶対にやらないようにしましょう。

オーバーでもなく、リアルでストレッチをなくすと筋トレ効果は半分以下になります。

今すぐ、この動画の内容を普段のトレーニングで生かしてください。

Parker Fitness

今までの失敗,そして成功から科学的な文献を基にすると筋肉の付き方が全く違うことに気づきました。 それを皆さんにも経験してほしくYoutubeなどで科学的なアプローチで効果的な筋トレ法を紹介しています。