脂肪が落ちてる時だけに起こる“体のサイン”【科学】

ダイエットをしていると、多くの人はこう思います。「全然変わらない」「脂肪が落ちてる感じがしない」と。ですが実際、脂肪は1日で大量には燃えません。だから最初は、鏡を見てもほとんど変化がわからない。ここで「自分は痩せない体質なんだ」と思ってやめる人が本当に多いです。

ですが実は、脂肪は“ある日突然”落ち始めます。そしてその前には、体にいくつかのサインが出ています。だからサインが出てるのに見た目が変わらないからやめる。それってかなり勿体ないです。この動画は、見た目がまだ変わっていなくても、脂肪燃焼がうまく進んでいる人に起こる変化を科学的に解説します。

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脂肪が落ちるペース

実は脂肪が落ちるスピードには限界があるんです。どう頑張っても脂肪を1日で1kg落としたり、2kg落とすことはできません。

これを知らないとダイエットに期待しすぎてしまいます。例えば断食して有酸素運動もしたのに次の日体重を測ったら全然痩せてない。これに絶望して挫折してしまう人も少なくありません。

脂肪は1日でどれくらい落とせるのか。シーモア・アルパートが2005年にある論文を発表しました。一般的にはカロリー赤字を増やせばその分だけ脂肪を燃やせると思われていますが、彼は脂肪組織から取り出せるエネルギー量には上限があるのでは?という仮説を立てました。

既存のデータを分析した結果、取り出せるエネルギーは“31 kcal / lb fat / day” が上限であることを発見しました。これはわかりやすく言うと体脂肪1kgから取り出せるエネルギー量は1日69kcal、体脂肪10kgなら690kcalが上限であるようです。

例えば700kcal、800kcalの食事制限をしてカロリー赤字を作っても残った分は筋肉などの除脂肪体重の分解に変換されてしまうということです。

1kgあたり69kcalということは体脂肪1kgあたり7700kcalだと考えると毎日落とせる体脂肪というのはおおよそ0.9%前後。なので体脂肪を10%落とすのに最低でも10日以上はかかるということです。

なので断食して有酸素運動しても落とせる体脂肪量というのは変わりません。むしろ頑張った分のほとんどが筋肉の破壊に使われてしまっているということ。

脂肪が落ちるスピードには上限があってそれは決して早いものではありません。1週間で体が劇的に変わるということはありません。

だからダイエットを始めても変化がないのでこのやり方であってるのか。もしかして間違ってるから落ちないのかと不安になる人も少なくありません。

ただ、人間の体にはダイエットがうまくいってるとき、脂肪が燃え始めるときだけに起こるサインがあります。これさえあれば痩せてなくても心配する必要はありません。ある時、痩せ始めます。

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体重が停滞し始める

ダイエットがうまくいっているとき、最初に起こる代表的なサインがあります。それが、「体重減少の停滞」です。

多くの人はこれを逆だと思っています。つまり、「停滞=脂肪燃焼が止まった」と考えてしまう。ですが実際は、ここからが“本当の脂肪燃焼フェーズ”です。

まず知っておいてほしいのが、ダイエット初期に起こる大きな体重減少は、ほとんどが脂肪ではないということです。もちろん脂肪も少しは減っています。ですが、最も大きく影響するのは水分量です。

人間の体はかなりの割合が水でできています。だから、水分は短期間で大きく変動します。例えば汗をかくだけでも体重は大きく減る。サウナが典型例です。数十分で1kg以上体重が落ちることもありますが、あれは脂肪が燃えたわけではありません。

さらに、ダイエットを始めると食事量が減ります。すると、単純に食べ物から摂取する水分量も減ります。食材の多くは水でできているからです。

そして特に大きいのが炭水化物です。炭水化物は体内でグリコーゲンとして貯蔵されますが、このグリコーゲンは大量の水と結びついています。

よく言われる目安では、グリコーゲン1gに対して約3g前後の水が結びついていると考えられています。つまり、もし体内のグリコーゲンが400〜600g減れば、それに伴って1kg以上の体重変化が起きても全く不思議ではありません。

つまり、ダイエット初期の急激な体重減少というのは、“水分排出フェーズ”なんです。

逆に、その急減が止まったあとが、本当の脂肪燃焼フェーズです。

前のCHで解説した通り、脂肪はそもそも1日に大量には落ちません。かなり頑張っても数十g〜100gちょっと程度です。つまり、本当に脂肪が燃えているなら、体重は毎日劇的に落ちるはずがない。

だから、「停滞期みたいに見える」のはかなり普通です。むしろ、そこが本当に脂肪が落ち始めているタイミングです。

ですが、多くの人はここで大きなミスをします。

それが、“最初の急激な体重減少を基準にしてしまう”ことです。

つまり、「ダイエットとはこのくらいのペースで落ちるものなんだ」と無意識に思ってしまう。すると、その後に体重の落ち方が鈍くなった瞬間、「停滞期に入った」「この方法は効かなくなった」と判断してしまいます。

そして、多くの人はそこでさらに行動を強めます。もっと食事を減らす。もっと運動を増やす。より極端な方法に走る。

ですが、これがかなり危険です。

まず厳しいダイエットにすると単純に、きつすぎて続きません。食事制限も運動も、極端になればなるほど継続性は下がります。短期間で頑張りすぎて、途中でやめてしまう人はかなり多い。

さらに問題なのが、筋肉分解です。

カロリー赤字を大きくしすぎると、脂肪だけでなく筋肉もエネルギー源として使われやすくなります。つまり、「もっと痩せよう」として極端に攻めた結果、脂肪だけではなく筋肉まで削ってしまう。

だから重要なのは、“最初の急減”を追い続けないことです。

本当に脂肪が落ちている時期というのは、むしろ体重変化が地味になります。そして、その地味な期間を継続できた人ほど、あるタイミングで急に見た目が変わり始めます。

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筋肉の輪郭が見え始める

ダイエットがうまくいっている人に起こりやすい次のサインが、「筋肉の陰影が見え始める」という変化です。

これはかなり重要です。なぜなら、筋肉の輪郭が見え始めたということは、その上に乗っていた脂肪が減っている証拠だからです。

特に筋トレをしている人で、
「体重はそこまで落ちていない」
でも、
「前より筋肉質に見える」
これはかなり理想的な状態です。

なぜこういうことが起こるのか。

まず、筋肉は脂肪より密度が高いです。一般的には、筋肉は脂肪より15〜20%ほど重いと言われます。つまり、筋肉の方が重くてコンパクトです。

だから、
・脂肪が減る
・筋肉が増える
この2つが同時に起こると、見た目はかなり引き締まるのに、体重はそこまで変わらないことがあります。

逆に言えば、
「体重が減っていない」
「でも筋肉感が出てきた」
これはかなり強い成功サインです。

しかも、筋肉が増えることには大きなメリットがあります。

まず1つ目が、基礎代謝です。

筋肉はエネルギーを消費する組織です。つまり、筋肉量が増えるほど、何もしていない状態でも消費カロリーが増える。

短期では変化は小さいですが、長期的にはかなり大きい。研究では、筋肉量増加によって長期的に最大20%近い代謝増加が起こる可能性も示されています。

簡単に言えば、“太りにくい体”に近づくということです。

2つ目が、分解バランスの変化です。

ダイエットで体重が落ちるとき、そのすべてが脂肪になるわけではありません。筋トレをしていない場合、平均的には減少体重の約25%が筋肉になることがあります。

つまり、1kg体重が落ちたとして、そのうち約250gは筋肉ということです。

ですが、筋トレを行うことで、この分解バランスを変えることができます。筋肉の分解を抑え、その分、脂肪を優先的に落としやすくなる。

つまり、「ただ軽くなる」のではなく、「脂肪を中心に減らす」方向に持っていけるんです。筋肉質になったのはその証明に近い。

そして3つ目が、エネルギー消費です。

筋肉は、成長する過程そのものでもエネルギーを使います。

つまり、
・トレーニング中
だけではなく、
・回復
・修復
・筋肥大
この過程でもカロリーが消費される。

結果として、同じカロリー赤字でも、脂肪が落ちやすい状態が作られていきます。

だから、
「最近ちょっと筋肉感が出てきた」
「体重は変わらないのに締まってきた」
これはかなり良いサインです。

体重だけを見ると変化がなく見えても、内部では、
・脂肪が落ちている
・筋肉が維持、あるいは増加している
可能性が高い。

つまり、“筋肉がついてきた感覚”というのは、脂肪燃焼がうまく進んでいるサインにかなり近いんです。

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空腹感が安定してくる

ダイエットがうまくいっている人に起こる次のサインが、「空腹感が安定してくる」という変化です。

ここで勘違いしてほしくないのは、空腹が完全になくなるという意味ではありません。ダイエット中なので、多少お腹が空くのは普通です。重要なのは、空腹が“暴走しなくなる”ことです。

多くの人は、ダイエット初期にかなり強い空腹を感じます。食事量が減る、間食が減る、糖質や脂質の摂取量が変わる。すると、体は最初かなり強く反応します。ですが、食事内容が整ってくると、この空腹感は少しずつコントロールしやすくなります。

特に大きいのがタンパク質です。高タンパク食は満腹感を高めやすく、GLP-1やCCKのような満腹に関わるホルモンを増やし、逆にグレリンという空腹ホルモンを抑えやすいことがわかっています。つまり、同じカロリー制限でも、タンパク質がしっかり入っている人ほど、空腹で崩れにくい。

さらに食物繊維も重要です。野菜、海藻、きのこ、豆類のような食材は胃腸内に残りやすく、食後の満腹感を長く保ちやすい。血糖値の急上昇と急降下も抑えやすいので、「急に猛烈に食べたくなる」という状態を減らしやすくなります。

そしてもう1つ大きいのが睡眠です。睡眠不足になると、食欲を増やすグレリンが増え、満腹感に関わるレプチンが下がりやすいことがわかっています。つまり、寝不足のままダイエットすると、意志が弱いから食べたくなるのではなく、体が食欲を増やす方向に傾きやすいんです。

だから、ダイエットがうまくいっている人は、ただ我慢しているのではありません。高タンパク、食物繊維、睡眠によって、食欲がコントロールできる状態に入っていきます。

つまり、「前より空腹で暴れなくなった」「食事まで普通に待てるようになった」「ドカ食い衝動が減ってきた」こういう変化があるなら、それはかなり良いサインです。

脂肪燃焼がうまくいっている人は、ずっと苦しい状態で耐えているのではなく、続けられる状態に体と生活が整ってきます。これが、ある日突然脂肪が落ちる前に起こる重要なサインです。

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ある日突然、脂肪が落ち始める

ここまでを聞くと、かなり重要なことが見えてきます。

脂肪は、毎日少しずつしか落ちません。

しかも、その変化はかなり小さい。前のCHで解説したように、1日に落ちる純粋な脂肪はせいぜい数十g〜100gちょっと程度です。つまり、人間が毎日鏡を見て「今日は脂肪が70g減ったな」と認識できるレベルではありません。

だから、多くの人は途中でこう思います。

「全然変わってない」
「自分だけ痩せない」
「効いてない気がする」

ですが実際には、この“変わってないように見える期間”の中でも、脂肪は少しずつ減っています。

そして、その小さな変化が積み重なることで、あるタイミングから急に見た目が変わり始めます。

これが、多くの人が感じる「ある日突然痩せた」の正体です。

つまり、本当に突然脂肪が燃えたわけではありません。見えないレベルで進んでいた脂肪減少が、ようやく外見として認識できるラインを超えただけなんです。

だから、今回紹介したサインはかなり重要です。

体重減少が停滞し始める。筋肉の輪郭が見え始める。空腹感が安定してくる。

これらは、「脂肪燃焼が止まったサイン」ではありません。むしろ、本当に脂肪が落ち始めている人に起こりやすい変化です。

逆に、一番危険なのは、この“見た目が変わる直前”でやめてしまうことです。

最初の急激な体重減少を基準にして、「最近落ちない」と焦る。さらに食事を減らす。さらに運動を増やす。そして続かなくなる。

ですが、本当に重要なのは、“静かに進んでいる脂肪減少”を継続できるかです。

脂肪燃焼は、派手ではありません。かなり地味です。ですが、その地味な積み重ねを続けた人だけが、あるタイミングで一気に見た目の変化を実感し始めます。

つまり、「ある日突然脂肪が落ちる」というのは、突然起きる奇跡ではない。見えないところで積み上がっていた変化が、ようやく表面に現れた瞬間なんです。

Parker Fitness

今までの失敗,そして成功から科学的な文献を基にすると筋肉の付き方が全く違うことに気づきました。 それを皆さんにも経験してほしくYoutubeなどで科学的なアプローチで効果的な筋トレ法を紹介しています。