【今すぐSTOP】ケガのリスクが高く,筋肥大効果も低い避けるべき筋トレ種目5選

【今すぐSTOP】ケガのリスクが高く,筋肥大効果も低い避けるべき筋トレ種目5選


トレーニングには数えきれないほど多くの種目がありますが安全ではなかったり筋肉を成長させるのに効率的ではない種目も多く存在します。この記事では科学的な根拠から、多くの人が避けるべき筋トレ種目について解説します。

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フロントレイズ

まず最初の避けるべき種目はフロントレイズです。ダンベル、バーベルのフロントレイズは三角筋前部の代表的な種目です。多くの人が肩のトレーニングで取り入れている種目です。この運動自体は危険ではありません。しかし、この種目は多くの研究で筋肥大効果が非常に弱いことが示されています。

2000年のバスキーによって行われた三角筋の筋電図分析ではフロントレイズが三角筋前部をあまり活動させられないことが示されています。緑のフロントレイズは測定した種目の中で三角筋前部の活動が最も低く、最高の値であるミリタリープレスと41%の差が出ています。そして右にあるバーベルベンチプレスやダンベルサイドレイズよりも筋肉の活性化が低いことが示されています。

加えて2014年の筋電図分析では同じように被験者に筋電図分析を行わせました。その結果、ダンベルのショルダープレスが最も三角筋前部の活動が高く、その下のダンベルフロントレイズは20%近くも筋肉痛の活動が弱いことがわかります。

世界的なフィットネスの科学的な権威であるブラッドシェーンフェルド博士も自身のSNSで三角筋前部のためにフロントレイズをやるべきではないことを示しています。フロントレイズの効率は非常に悪く、科学的な証拠からベンチプレスとほぼ同じくらいです。

そのため、フロントレイズをやるくらいならベンチプレスをやったほうが同じだけの筋活動にも関わらずベンチプレスなら上腕三頭筋や大胸筋も刺激することができます。

三角筋前部を鍛えたい人はショルダープレス系の垂直にプレスを行うトレーニングが最も効果的です。バーベルのショルダープレスやダンベルのショルダープレスなど多くの種目がありますが少なくともフロントレイズは効果的なトレーニングのひとつには入っていません。

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ビハインドネックラットプルダウン&ショルダープレス

2つ目の避けるべき種目はビハインドネックのショルダープレスやラットプルダウンです。この状態でのプレスやプルはケガのリスクが高く、避けるべきエクササイズとしては常に上位に入る種目です。パーソナルトレーナーでもクライアントにこのトレーニングをやらせている人が結構多く、個人的には女性が多くやっているイメージですが、ビハインドネックのラットプルやバーベルプレスは避けるべきです。

ビハインドネックのエクササイズを行うためには非常に柔軟な関節を持っている必要があります。

リラックスしたたった時に腕は体のラインよりも少し前に出ます。このことからも分かる通り腕はある程度前に出した方が人間の関節にとって安全であることがわかります。そしてビハインドネックのプレスやプルを行うメリットは特にありません。

2002年の研究ではラットプルの様々なグリップで筋電図分析を行ったところ、体の前面に引っ張るラットプルダウンのほうが広背筋をより活性化できることを示しています。

加えてバスキーの広背筋についての筋電図分析でもビハインドネックにすることによるメリットは確認できませんでした。そのため、わざわざ危険を冒してまでビハインドネックでトレーニングを行うメリットはほとんどないでしょう。

ショルダープレス、そしてラットプルダウンも体の前面に引っ張るようにすれば安全にかつ効果的なトレーニングを行うことができます。

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パーシャルスクワット

3つ目は下半身トレーニングの避けるべき種目です。スクワット,下半身トレーニングの最も間違ったトレーニングバリエーションです。パワーラックで準備するときに自分の腰の高さでセーフティーバーを設定して左右に何枚もプレートを付けます。そしてほとんど膝を曲げていないスクワットをします。しかしながら、パーシャルスクワットは大腿四頭筋を成長させるために効果的なトレーニングとは言えません。

2013年の研究では被験者に浅くしゃがむ200kgのスクワットと100kgの深くしゃがむスクワットで比較しました。その結果重量は2倍違ったにも関わらず深くしゃがんだスクワットのほうが測定した下半身の筋肉全ての部位で有意に優れていました。

浅くしゃがんだスクワットはある部位では筋肥大効果をほとんど確認できず、測定した6つのうち3つでは筋肉が減少していることがわかりました。

加えて2014年の研究では可動域が広い深くしゃがむスクワットのほうが筋力、そして筋肥大効果が高いことを示しており、研究者たちは可動域を妥協するべきではないことを示しています。

この研究結果は最新の科学が広い可動域とストレッチポジションが重要であることをかなり高いレベルで認めていることからも分かる通りです。深くしゃがまないことでストレッチと可動域が無くなります。

フルスクワットは危険という人もいますが2017年のスクワットのケガのリスクのレビューで示されている通りその情報の科学的な信頼性は高くありません。

スクワットユニバーシティのアーロンホーシグ博士が言うようにバットウインクなどのフルスクワットのケガのリスクは非常に誇張されています。フルスクワットをすれば多少なりともバットウインクは出ますがそれがケガに直接結びつくわけではありません。

それよりも可動域を半分にして自分にとって扱えない重量でスクワットするほうがはるかに危険でしょう。多くの人にとって下半身の筋肉のためにはフルスクワットで扱える重量でコントロールしながらスクワットをするほうが安全かつ効果的な鍛え方になります。

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直立ロウ

4つ目は背中トレーニングの最も代表的なミスです。直立した状態でのロウトレーニングは背中にほとんど刺激が入りません。例えば膝より上の位置からのデッドリフト、ラックプルをしている人も多いですがこれは背中よりも圧倒的に僧帽筋の上部を刺激し、シュラッグに非常に近くなります。

背中の厚みを作る僧帽筋中部と下部は体の前から後ろに引っ張る運動で最もアクティブになりますがこの運動はほとんど自分のカラダの下から上に引っ張っており肩甲骨の挙上が主な動きです。加えて広背筋の伸展範囲はほぼないため、広背筋にも刺激が入りません。

そしてこの種目はバーパスを見たらわかりますがスタートからフィニッシュまで高低差がほとんどありません。物理的な負荷はフリーウエイトの場合まっすぐ下向きにしか入らないため簡単に200kgとか高重量が扱えるので好きな人が多いですが僧帽筋の上部を狙いたい人以外やるべきではありません。

これと同じでダンベルラックに手をかけたりしてもラックプルほどではありませんが僧帽筋上部に負荷が逃げます。背中を刺激するためにはベンチ台に手をついて背中と地面を平行にするのが最も効果的になります。これにより肩関節の伸展範囲も90度になるため広背筋も刺激することができます。

ベントオーバーロウでも体を起こしてトレーニングしている人が多いですが地面と上半身を平行にして引っ張ったほうが可動域やストレッチも生まれるため背中が効率的に発達します。

重量は後回しで可動域やストレッチポジションをまずは優先させて鍛えるべきです。

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バーベルアップライトロウ

ラストは肩の避けるべき種目です。バーベルのアップライトロウは三角筋中部を刺激するために取り入れる人が多いですがケガのリスクが非常に高いです。小指を上にするダンベルサイドレイズは肩のインピンジメントというケガのリスクを増やします。これは小指を上に上げることで腕が内側に回転するからです。

そのため、小指を上に上げることで三角筋中部の活動が優位に高まるとはいえ、自分の関節の柔軟性に合ったトレーニングをするべきです。

バーベルのアップライトロウは小指がかなり前に出るため腕が内側に回転することを余儀なくされます。そのまま、上に引っ張ることで肩の腱と骨が衝突し、ケガのリスクが大幅に増えます。そのため、アップライトロウをバーベルで行うことは避けるべきです。

そしてバーベルのアップライトロウをやる人で特に多いのが体のラインにまっすぐ上げるのはきついからフロントレイズのように前に出しながらトレーニングをすることです。これは科学的にも三角筋前部に負荷が集中することを意味します。そのためアップライトロウではできるだけ軌道をカラダに近づけながら持ち上げます。

ケガのリスクを避けるためにはダンベルやロープを使って引っ張りましょう。このグリップを使うことでバーベルのように指が一直線に並ぶことがありません。小指が体に近く、ニュートラルなグリップになります。この場合は腕が内側に回転しないためインピンジメントのリスクがかなり低くなります。

ダンベルの場合もバーベルのようにグリップを横一列にするのではなく縦にすれば腕が回転しないため安全にアップライトロウができます。

今日紹介した種目以外にも人によっては避けるべき種目もかなり多くあると思います。特にバーベルのアップライトロウに関しては僕は完全に無理ですが、人によっては体のラインに沿ってウエイトを持ち上げていても肩の違和感なくトレーニングできる人がいるかもしれません。フロントレイズなど単純に効率が悪いトレーニングは別ですが、こういったトレーニングにはある程度個人差もあります。ただ、メリットがないのであまりおすすめはしませんが、安全面だけで言うとアップライトロウ、ビハインドネックのプルやプレスなど人によって安全にトレーニングできる場合があります。そう言った人はやってもいいとは思います。

しかし、多くの人にとっては危険です。怪我したら元も子もないので重量やエゴよりも安全性や効果を追求してください。

Parker Fitness

今までの失敗,そして成功から科学的な文献を基にすると筋肉の付き方が全く違うことに気づきました。 それを皆さんにも経験してほしくYoutubeなどで科学的なアプローチで効果的な筋トレ法を紹介しています。