先日こんなDMをいただきました
パーカーさんの動画を見て自分が参考にしてきた人が如何に間違ってたか気づかされました。ナチュラルの人はステロイドユーザーのトレーニングを基本真似しないというのは理解できたのですが元ステロイドユーザーはどうなのでしょうか、長年ステロイドの使用をやめた人はナチュラルと思って信用していいのでしょうか
今までステロイドユーザーのトレーニングを真似して間違いだと気付いてくれる人が1人でも増えてくれると嬉しいですね。
元ステロイドユーザーはナチュラルと思っていいのか教えてほしいとリクエストを受けたので長年ステロイドを使用していない場合について紹介します。
ステロイドが筋肥大においてどんな効果もたらすかいまいち分からない人のために一番わかりやすい研究を紹介します。
研究では薬物を使用せず筋トレをしている人、つまりみなさんのようなナチュラルの人とテストステロン注射を行って筋トレをしない人とでは遥かに筋トレをせずに薬物摂取したほうが筋肉量が獲得できることがわかりました。筋肉量で言うとナチュラルで筋トレしてる人が1.8kgの筋肉量を獲得、薬物摂取で筋トレをしない人は3.2kgの筋肉量を獲得しました。およそ1.8倍です。
この結果からも分かる通りナチュラルが薬物使用者のトレーニングを真似することはホントに愚かなことです。運動をせずに筋肥大するというのは人間じゃないです。
それでは元ユーザー、薬物使用を何年間も辞めた人はナチュラルなのか科学的な根拠を基に紹介します。
まず薬物には半減期というのがあって時間が経つにつれてどんどん減っていきます。JBBFとかドーピング検査アリの大会でもこの半減期を理解してサイクルを組めば検査に引っかからなくて済むのでJBBFでもナチュラルと思ってはいけません。
ちょっと脱線しましたが半減期があるということはステロイドは時間が経つにつれてなくなる、つまり長年やってない人はナチュラルであるという推測が考えられます。
この考えに基づいて薬物検査で陽性が出たアスリートは数年間で戻ってくることが出来たりします。まぁこれも永久追放もあったりするので大会によりますけど
ただ科学的にこの時間が経てばナチュラルになるという考えは間違っていると示されています。
スウェーデンの研究では研究対象者を3つのグループに分けました。
この研究で出された結論は「研究者たちは、アナボリックステロイドをやめてから数年あり、筋力トレーニングのボリュームが筋肥大において不足していても、筋肉の重要な特性が永久に変化していることを発見しました。これらの筋肉特性の変化は、薬物使用が停止してから何年経っても筋力と筋肉の成長に利点をもたらす。」というものです。
筋肉にある細胞には核があり研究ではこの核が筋繊維サイズに比例し筋繊維が成長、つまり筋肥大するとこの核の数も増えるといわれています。
たとえそのあと筋トレをやめて筋肉量が筋トレを始める前に戻ったとしても核の数は減ることはありません。この核の数が変わっていないので筋肉はかなりつきやすくなります。
これが皆さん一度は聞いたことがあるマッスルメモリーです。めちゃくちゃ簡単に言うと筋肉の素みたいなのは筋トレをやめても残るので普通の人よりも筋肉がつきやすいというものです。
元ステロイドユーザーもこれと同じです。調査によると過去にステロイドを使用したことがあるが数年の間使用していない元リフターの筋肉を調べると、筋線維あたりの核の数は、現在ステロイドを使用しているリフターに匹敵し、ステロイドを使用したことがないリフターよりもかなり高いことがわかっています。
つまり元ユーザーはどれくらいステロイドをやめた期間がどれくらいあろうがステロイド使用時代に手に入れた筋肉量のマッスルメモリーがあるのでナチュラルに戻れることはありません。元ユーザーはナチュラルでは決してありません。
皆さんも是非参考にする人を間違えないように注意してください。