健康のためにマルチビタミン,ミネラルサプリメントを摂取している人多いと思います。でも実はマルチビタミンは健康にはほとんど効果が無く、実は死亡率を高める可能性があることを知っていますか？マルチビタミンの効果ついて科学的研究を基に紹介したいと思います。
マルチビタミンを摂ると健康に良いと漠然としたイメージが強いですが科学的研究によるとその効果は考えているほど高くありません。研究では91,074人が集まった21件の研究を分析しました。その結果、マルチビタミン剤の服用による死亡率などの寿命に関係する影響はゼロでした。つまり、死亡リスクについては良くも悪くもありません。
さらに他の研究では、死亡率ではなくガンや慢性疾患の予防についてはマルチビタミンとミネラルのサプリメントの効果を証明するには不十分と結論付けられています。
研究では経口マルチビタミンおよびマルチミネラルの健康への良い効果は確認できませんでした。
2013年の系統的レビューではマルチビタミンとマルチミネラルサプリメントの効果は限られた証拠しかないそうです。
あとは今現在マルチビタミンを摂取するとガンになるという情報について解説します。実際にガンのリスクが向上した研究はあります。
ガンのない男性475,726人を18年間追跡した研究によると前立腺がんによるリスクがわずかに増加しました。さらに、35,533人の男性を対象とした研究ではビタミンEの栄養補助食品は健康な男性の前立腺がんのリスクを大幅に増加させたそうです。ビタミンEとベータカロチンという栄養素には死亡率の増加と関係している可能性があります。
マルチビタミンはほとんどの人にとっては効果が無いと考えられますが、一部の人には効果的であることが考えられています。
まずマルチビタミンの摂取で健康状態が改善されるのは栄養欠乏症が既に発症している人。つまり予防にはなりませんが症状を改善する薬のようなものにはなるそうです。あとは妊娠中の女性と高齢者,あとはビーガンなど一部の食品が食べられない人です。
研究ではこの４種類の人にとっては効果があるそうです。
マルチビタミンのがん発症の問題については論文の1つ2つでは信憑性にかけて判断できません。マルチビタミンのデメリットは可能性として存在するのは間違いありませんが決定的ではありません。
最後にまとめると、一部の人にしか効果はなさそうなので必要性は普通の人にとっては低いと思います。データ専門家と公衆衛生研究社であるフレフナ氏によるとマルチビタミンは健康を改善するという証拠は弱く、一貫性がありません。場合によっては、害を及ぼすことさえあります。栄養不足がある場合はその特定の栄養素を補うのが最善であり、マルチビタミンにある多くの栄養素は不要です。食生活を改善するためにマルチビタミンを摂るべきではないと主張しています。
次は筋トレの効果について、マルチビタミンの筋肥大や筋トレへの効果についての研究はBCAAなどのサプリメントと比べると探すのがなかなか難しかったので研究自体がそもそも少ない可能性があります。
この研究によると高用量のビタミンCとEを補給した結果、筋肉の成長にはメリットが無く筋トレに対する細胞の反応を妨げるため健康な人は避けるべきと結論付けられています。高用量のビタミンCとEなのでマルチビタミン摂取＝避けるべきとは限りません。
さらにノルウェーの研究によると被験者に11週間の激しい持久力トレーニングプログラムをさせました。
プラセボグループは血液中の細胞や筋肉の中に、エネルギーを生み出すことを誘発する数値の急激な増加を示したが、一方のビタミンCとEを服用したグループはミトコンドリア生成に関連するマーカーのレベルが有意に低かったことがわかりました。
マルチビタミンのような抗酸化サプリメントの摂取は運動によるいい意味の体の変化を減少させる可能性があります。
ジム博士もマルチビタミンに含まれるビタミンとミネラルは、エネルギー産生から筋肉の成長に至るまで、体内のさまざまな機能に不可欠ですが残念なことに、市販されているマルチビタミン剤の多くは、本来の効果が得られないため、服用する価値がありませんと話しています。
筋トレについてのマルチビタミンの効果についてはまだまだ不十分ですが高用量の摂取によるデメリットは確認されています。